「見たことねえの? ……えーと、一匹一匹の戦闘力もそれなりに高いうえに知能があるから群れで来られると厄介なやつ。で、残念ながら今も団体さんみてえだな」
人の身長ほどもある身体を二足歩行で支えて、前足に棒切れや錆びた武器――おそらく、旅人を襲って入手したものだろう――を掲げるトカゲ人間が、耳障りな鳴き声を響かせて周囲を取り囲んでくる。
全部で何匹いるのか、下山してそれなりに広くなってきていたはずの山道が前方後方どちらもトカゲで埋め尽くされている。
「この辺の町の悩みの種っていうか、よく被害が出てるらしいぜ」
おまえらが来た山向こうの方はどうだか知らねえけど。レツが手馴れた様子で、大斧を肩に担ぐ。
「こいつら手足切られてもたいしたダメージになりゃしねえから、倒すなら首を落とすのが一番だ」
騒ぎに目が覚めたのか、リュータが起きてすぐ白亜の剣を掴んだ。
「敵? ……ユウジ、怪我は?」
「ねえけど……」
「おーい、おれの心配は無しかよー」
「レツは明らかにぴんぴんしてるし」
軽口を叩きながら、前方の一群にレツが、後方の一群にリュータがそれぞれ武器を手に対峙する。
人の身長ほどもある身体を二足歩行で支えて、前足に棒切れや錆びた武器――おそらく、旅人を襲って入手したものだろう――を掲げるトカゲ人間が、耳障りな鳴き声を響かせて周囲を取り囲んでくる。
全部で何匹いるのか、下山してそれなりに広くなってきていたはずの山道が前方後方どちらもトカゲで埋め尽くされている。
「この辺の町の悩みの種っていうか、よく被害が出てるらしいぜ」
おまえらが来た山向こうの方はどうだか知らねえけど。レツが手馴れた様子で、大斧を肩に担ぐ。
「こいつら手足切られてもたいしたダメージになりゃしねえから、倒すなら首を落とすのが一番だ」
騒ぎに目が覚めたのか、リュータが起きてすぐ白亜の剣を掴んだ。
「敵? ……ユウジ、怪我は?」
「ねえけど……」
「おーい、おれの心配は無しかよー」
「レツは明らかにぴんぴんしてるし」
軽口を叩きながら、前方の一群にレツが、後方の一群にリュータがそれぞれ武器を手に対峙する。
