【BL】お荷物くんの奮闘記

 リュータに起こされて、火の番を交代する。リュータの就寝に合わせてレツも休んだかというと、そうではなかった。


「レツ、おまえは寝ないのか?」


「実はおれ、ユウジが寝た後でちょっと寝ちまったんだよな。だから一緒に起きとく」


 新しい枝を火にくべるレツが、火から目を逸らさずに返した。そういうことなら、無理に寝ろとは言いづらい。リュータは寝ているが、師匠は出てきてくれるだろうか。左手首の腕輪をさりげなく叩いてみるも、返答はない。


 リュータに会いたくないっていうより、第三者に会いたくないってことか。偏屈な先生である。


「ユウジさあ、ほんとはめちゃくちゃ強かったりしねえ?」


「は?」


「なんか弱いフリして実はすげえ反則級に強い! みたいなやつっぽいじゃんおまえ」


「いや、ないない」


 スマホのステータス画面を開いて、レツの方に向けてやる。


「こんなんだからオレ。弱いフリしたってレベルまでは隠せねえだろ、明らかにリュータのが強い」


「ふーん……」