【BL】お荷物くんの奮闘記

 学ぶことはさほど嫌いではない。ゲームの攻略と一緒で、仕様を覚えれば覚えるほどそれらを逆手に取った必勝法を編み出しやすくなる。瞬時の状況判断や反射神経を使うゲームの天才であるリュータについていくには、たとえゲームであってもそういった日々の工夫が必要不可欠だったのだ。


 今回の異世界トリップの夢だって、自分が実体験の形で再生されているがRPGと大して変わりは無い。仕様を覚えれば、低いレベルであってもリュータに並ぶことは不可能ではないはずだ。


「おまえさん戦わなくても、あいつに任せておけば勝手に敵千切っては投げ千切っては投げしてくれるんでねえの?」


「ラクするのは好きだけど、年下にまかせっきりは精神衛生上よろしくないんでね。オレにもぼろ布くらいのプライドはあらあ」


 ふーん、と師匠が興味をなくしたかのような声で返した。


 今回の講義は地水火風の四属性についてだ。どこぞのRPGの設定から引っ張ってきたような弱点属性、有利属性、相殺可能属性、そのあたりはさらっと聞き流す。