フィールドマップを信じると、ここから中央都市に向かうには田舎らしい山を越え、森を抜けた先の港町からしばらく船旅をする必要があるらしい。
何度か野宿をすることになるだろう。食料はあの騒ぎのせいで買い置きができなかったから、その場で調達になる。途中途中の道で食べられそうな果物や茸を採取しながら進み、川が見つかれば魚を釣ってみたりして食料を用意していた。
火の番は数時間おきの交代制だ。はじめはリュータが一晩中起きて見張っていると主張したが、肝心な時に体力不足で戦闘不能になられてはこちらが困るのである。説得は容易だった。
しぶしぶと眠りについたリュータを尻目に、左手首に装着されたままの師匠の腕輪に語りかける。
「おーい、師匠。リュータと会いたくないから出てこないんじゃねえの。あいつ寝たぜ、出てこいよ」
「……なんだ、察しの良い弟子だな、面白くねえ」
脱獄から音沙汰無しだったちいさいおっさん、もといお兄さんが、腕輪から飛び出して左手の甲に乗っかった。
「オレ様はおまえさんにだけ見えてりゃいいんだよ。で、呼び出したってことは魔法を教わりたいか?」
「当たり前だろ、待ちくたびれたわ」
何度か野宿をすることになるだろう。食料はあの騒ぎのせいで買い置きができなかったから、その場で調達になる。途中途中の道で食べられそうな果物や茸を採取しながら進み、川が見つかれば魚を釣ってみたりして食料を用意していた。
火の番は数時間おきの交代制だ。はじめはリュータが一晩中起きて見張っていると主張したが、肝心な時に体力不足で戦闘不能になられてはこちらが困るのである。説得は容易だった。
しぶしぶと眠りについたリュータを尻目に、左手首に装着されたままの師匠の腕輪に語りかける。
「おーい、師匠。リュータと会いたくないから出てこないんじゃねえの。あいつ寝たぜ、出てこいよ」
「……なんだ、察しの良い弟子だな、面白くねえ」
脱獄から音沙汰無しだったちいさいおっさん、もといお兄さんが、腕輪から飛び出して左手の甲に乗っかった。
「オレ様はおまえさんにだけ見えてりゃいいんだよ。で、呼び出したってことは魔法を教わりたいか?」
「当たり前だろ、待ちくたびれたわ」
