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最上級のもてなしなのであろう貢ぎ物を見下ろして、貰っても自分じゃ消費しないんだけどな、と思いながら訝しまれない程度に威厳を保つ。最初は、慣れないこの役回りに苦労してついつい外での作業を彼に任せがちになっていた。頼りっぱなしじゃだめだよなあ、と自分の引きこもり癖を省みる。
いってらっしゃい、と彼を見送ると、まず数年は帰ってこない。何か面白いことがあるとすぐにそっちに向かっていってしまう人だから、それは仕方ないのだけれど。自分のことなんて完全に忘れてるんだろうなあ。そう思うとちょっとだけ気分が降下する。
そんな中での今回の件である。やるべきことに変わりは無いが、少しばかり手荒になってしまったのは否めない。
「捕らえた者は今どこに?」
「……は、地下牢に放り込んでおります」
敬礼して答えた兵にありがとうと微笑んで、一歩前に出る。
「少し……話をしてきてもいいかな?」
「では、兵を数人お付けいたします」
