ミカエルやガブリエルを倒した時と同じだ。
それぞれが司る神殿の属性にもっとも近い自然現象によって、身体を少しずつ分解していき無に還る。
ミカエルは風塵に、ガブリエルは氷の粒に。
ウリエルが死ぬのなら、その時はきっと炎の中だ。
あの炎が燃え落ちると同時に、赤い宝玉とともに新たなウリエルが再生するのだろう。
けれど、それなら、リュータは。
間に合え。間に合ってくれ。
ただそれだけを何よりも願って、強い風の中でリュータに手を伸ばす。
あと少し。落ちていく彼の力ない左足首に、やっと指先が届いた。
「リュータ! 起きろ!」
彼を掴む手を炎が侵し始めるが、多少の火傷など構っていられない。
発動させた蘇生魔法が、目を閉じたリュータの炎を押し戻していく。
「ユウジ」
リュータを包んでいた炎が、完全に収まった。
うすく瞼を上げた彼が、こちらの姿を認識するや否や目を見開く。
「なんで……!」
「つい、体が動いてな」
追ってきた自分を責めるように睨みつける彼に、胸をなで下ろす。
“リュータ”が、ちゃんと帰ってこれた。珍しく本気で怒っているらしい彼をたぐり寄せて、抱き込んだ。充分だ。
それぞれが司る神殿の属性にもっとも近い自然現象によって、身体を少しずつ分解していき無に還る。
ミカエルは風塵に、ガブリエルは氷の粒に。
ウリエルが死ぬのなら、その時はきっと炎の中だ。
あの炎が燃え落ちると同時に、赤い宝玉とともに新たなウリエルが再生するのだろう。
けれど、それなら、リュータは。
間に合え。間に合ってくれ。
ただそれだけを何よりも願って、強い風の中でリュータに手を伸ばす。
あと少し。落ちていく彼の力ない左足首に、やっと指先が届いた。
「リュータ! 起きろ!」
彼を掴む手を炎が侵し始めるが、多少の火傷など構っていられない。
発動させた蘇生魔法が、目を閉じたリュータの炎を押し戻していく。
「ユウジ」
リュータを包んでいた炎が、完全に収まった。
うすく瞼を上げた彼が、こちらの姿を認識するや否や目を見開く。
「なんで……!」
「つい、体が動いてな」
追ってきた自分を責めるように睨みつける彼に、胸をなで下ろす。
“リュータ”が、ちゃんと帰ってこれた。珍しく本気で怒っているらしい彼をたぐり寄せて、抱き込んだ。充分だ。
