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レツが倒れて動かなくなったのを確認し、全員でその部屋を後にする。
ユウジとプロフェットの二人の回復とノアの援護射撃でどうにか押さえ込んだような勝利で、MP回復薬が切れたらその途端に保っていた拮抗が崩れるだろう戦闘だった。
もっぱら回復に回っていたプロフェットが、隙を見つけて氷結魔法をレツに撃ったのが彼の意表を突いたことで一気に攻め込むことができ、この世界で間違いなく最も強い戦士だろうレツ相手に五人がかりで勝利した。
きっと一対一で戦えば、自分は間違いなく天使化して、良くて共倒れだったはずだ。
彼の最後の言葉は、聞き取れなかった。
倒れ伏したレツがプロフェットの顔を見て微笑んだようだったが、彼が死に際に何を思ったのかなど知る由もなければ自分たちにはその資格だってない。
今は、全員が生きてその部屋を突破できたことを喜ぶべきだろう。
部屋を出てすぐの書斎で、取り上げられていたユウジの服やスマホを発見した。
彼が着替えている間にスマホの画面を見せてもらったが、メンバーのHPは残量三分の二程度、MPは前衛後衛ともに枯渇状態だった。
ユウジが取り返した分のMP回復薬を使って、全員のMPを回復しておく。この後はカインと会うことになるのだ。
できれば彼とは戦いたくないけれど、最悪の事態を考えろとのユウジの言葉で気を引き締める。
前準備を終えて最奥の扉に手を掛け、後続のメンバーを振り返る。
「開けるよ。……いい?」
「ああ。集中攻撃が来ないとは言い切れないから、気を付けろよ」
頷いて、扉を開けた。
「リュータ!」
扉が開いた瞬間、ユウジの焦燥の声に振り返る。
自分以外の四人の足下には魔法陣が展開していて、くるくると床の上で回っていた。
「ユウジ!?」
レツが倒れて動かなくなったのを確認し、全員でその部屋を後にする。
ユウジとプロフェットの二人の回復とノアの援護射撃でどうにか押さえ込んだような勝利で、MP回復薬が切れたらその途端に保っていた拮抗が崩れるだろう戦闘だった。
もっぱら回復に回っていたプロフェットが、隙を見つけて氷結魔法をレツに撃ったのが彼の意表を突いたことで一気に攻め込むことができ、この世界で間違いなく最も強い戦士だろうレツ相手に五人がかりで勝利した。
きっと一対一で戦えば、自分は間違いなく天使化して、良くて共倒れだったはずだ。
彼の最後の言葉は、聞き取れなかった。
倒れ伏したレツがプロフェットの顔を見て微笑んだようだったが、彼が死に際に何を思ったのかなど知る由もなければ自分たちにはその資格だってない。
今は、全員が生きてその部屋を突破できたことを喜ぶべきだろう。
部屋を出てすぐの書斎で、取り上げられていたユウジの服やスマホを発見した。
彼が着替えている間にスマホの画面を見せてもらったが、メンバーのHPは残量三分の二程度、MPは前衛後衛ともに枯渇状態だった。
ユウジが取り返した分のMP回復薬を使って、全員のMPを回復しておく。この後はカインと会うことになるのだ。
できれば彼とは戦いたくないけれど、最悪の事態を考えろとのユウジの言葉で気を引き締める。
前準備を終えて最奥の扉に手を掛け、後続のメンバーを振り返る。
「開けるよ。……いい?」
「ああ。集中攻撃が来ないとは言い切れないから、気を付けろよ」
頷いて、扉を開けた。
「リュータ!」
扉が開いた瞬間、ユウジの焦燥の声に振り返る。
自分以外の四人の足下には魔法陣が展開していて、くるくると床の上で回っていた。
「ユウジ!?」
