大丈夫だと一言、言ってくれれば。詮無い空想は瞼の奥を熱くする。
「おまえとまた二人で、冒険してえもん」
視界が滲んでいく。
彼の手を取って、ただ一途に正義を信じていられたあの頃。
何も知らずに冒険をしていた、毎日が心躍る冒険で溢れていた、本当の子供だった頃に戻れたら。
あの希望の光に満ちた時間が戻ってくるなら、その時は。
「……ぼくも。だから……待ってるよ。
君がまた、この部屋の扉を開けるのを」
次にこの扉を開けるのは、きっと彼ではない。
これが最後の会話になるんだろうなと知りながら、けれど、今回の試みも失敗に終わればいいのにと、心のどこかで願ってしまった。
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「おまえとまた二人で、冒険してえもん」
視界が滲んでいく。
彼の手を取って、ただ一途に正義を信じていられたあの頃。
何も知らずに冒険をしていた、毎日が心躍る冒険で溢れていた、本当の子供だった頃に戻れたら。
あの希望の光に満ちた時間が戻ってくるなら、その時は。
「……ぼくも。だから……待ってるよ。
君がまた、この部屋の扉を開けるのを」
次にこの扉を開けるのは、きっと彼ではない。
これが最後の会話になるんだろうなと知りながら、けれど、今回の試みも失敗に終わればいいのにと、心のどこかで願ってしまった。
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