回復魔法が重ね掛けされる感覚の中で再びレツに視線を移す。
瞳が翡翠色に染まり、彼の背中には閃光の翼が浮き上がっている。
淡い緑色のその光は、ミカエルのものであろうことは察しがついた。
やはり、ミカエルの力を吸収したのはレツだったのだ。
「そういや、この天使の宝玉。勝手に持ってって悪かったな。天使を召喚するアイテムがなけりゃ、天使の世界って本来おれらには一生縁の無い存在だからさ」
「待て、じゃあ、冥地の神殿で天使を召喚したのは」
「おれじゃねえな。カインだ。召喚アイテムなしでも天使を召喚するために、……この力を得るために、カインは願いを使ったんだ」
アクセスアイテムがなかったから、管理者登録まではできなかったけど。言われてふと、師匠の入っていた腕輪を思い出す。
「あいつは、おれの子供っぽい正義のために、その正義を守るために魔王になった。全部終わったら、奴隷でもペットでもない普通の人間として生活すんの、あいつの夢だったのに」
手元にスマホがないから分からないが、天使化がリュータのものと同じ仕様ならばレツも少なからずダメージを受けているはずだ。彼もそれを知っていて、短期決戦に持ち込むつもりでいる。
「最高の戦いを見せつけてやろうぜ。この世界の外側でただ眺めているだけの、神様に」
光の翼がいっそう輝き、閃光を放った。ミカエルの時と同じ技ならこれは固定ダメージだ。
一度受け、同量のダメージをすぐに全体回復でなかったことにする。直後再び襲ってきた閃光に、また同じダメージを食らわされることになった。
戦いは避けられない。“レツ”は、敵だ。
瞳が翡翠色に染まり、彼の背中には閃光の翼が浮き上がっている。
淡い緑色のその光は、ミカエルのものであろうことは察しがついた。
やはり、ミカエルの力を吸収したのはレツだったのだ。
「そういや、この天使の宝玉。勝手に持ってって悪かったな。天使を召喚するアイテムがなけりゃ、天使の世界って本来おれらには一生縁の無い存在だからさ」
「待て、じゃあ、冥地の神殿で天使を召喚したのは」
「おれじゃねえな。カインだ。召喚アイテムなしでも天使を召喚するために、……この力を得るために、カインは願いを使ったんだ」
アクセスアイテムがなかったから、管理者登録まではできなかったけど。言われてふと、師匠の入っていた腕輪を思い出す。
「あいつは、おれの子供っぽい正義のために、その正義を守るために魔王になった。全部終わったら、奴隷でもペットでもない普通の人間として生活すんの、あいつの夢だったのに」
手元にスマホがないから分からないが、天使化がリュータのものと同じ仕様ならばレツも少なからずダメージを受けているはずだ。彼もそれを知っていて、短期決戦に持ち込むつもりでいる。
「最高の戦いを見せつけてやろうぜ。この世界の外側でただ眺めているだけの、神様に」
光の翼がいっそう輝き、閃光を放った。ミカエルの時と同じ技ならこれは固定ダメージだ。
一度受け、同量のダメージをすぐに全体回復でなかったことにする。直後再び襲ってきた閃光に、また同じダメージを食らわされることになった。
戦いは避けられない。“レツ”は、敵だ。
