こう何度も戦力分散されてしまってはたまったものじゃない。今後のためにも、離れた全員が同じ地点に集合できるようなアイテムを作っておく必要があるかもしれない。たとえばそう、リュータが先ほど持ってきた使用済みのコアスクロールとか。
「リュータ、今日はちょっとどこかで早めに休まないか」
「え、うん。いいけど……」
あの脱出魔法を改良して、誰にでも使用できるような状態でスクロールに込めるというのはどうだろう。この空になったコアスクロールは別の魔法を込め直せば再利用できそうだ。他にも紙媒体でスクロールが量産できるならそれに越したことはない。
幸い、手荷物には以前買い溜めした未使用スクロールの束がある。スクロールの生成方法を調べて応用できれば、誰にでも使える大賢者のオリジナルスペルスクロールなんてものも作れるだろう。
まずは、脱出魔法の改良で東国まで飛べるかどうか。野営の準備をリュータ一人に行かせてその隙に師匠と話せれば、ヒントも貰えるかもしれない。
茂る木々の合間、野営に手近な平地に出る。じゃあ水と、何か食べれそうなもの取ってくるね、と思惑通り出てくれたリュータを見送りながら、その場に腰を下ろした。
「師匠、出てこれるか」
「……へーへー、次は何だ」
「リュータ、今日はちょっとどこかで早めに休まないか」
「え、うん。いいけど……」
あの脱出魔法を改良して、誰にでも使用できるような状態でスクロールに込めるというのはどうだろう。この空になったコアスクロールは別の魔法を込め直せば再利用できそうだ。他にも紙媒体でスクロールが量産できるならそれに越したことはない。
幸い、手荷物には以前買い溜めした未使用スクロールの束がある。スクロールの生成方法を調べて応用できれば、誰にでも使える大賢者のオリジナルスペルスクロールなんてものも作れるだろう。
まずは、脱出魔法の改良で東国まで飛べるかどうか。野営の準備をリュータ一人に行かせてその隙に師匠と話せれば、ヒントも貰えるかもしれない。
茂る木々の合間、野営に手近な平地に出る。じゃあ水と、何か食べれそうなもの取ってくるね、と思惑通り出てくれたリュータを見送りながら、その場に腰を下ろした。
「師匠、出てこれるか」
「……へーへー、次は何だ」
