【BL】お荷物くんの奮闘記

 夢の中の登場人物が夢であることを否定したところで説得力は無い。これが現実だと証明できる要素も無いのだが。


「頼もしいな、よろしく頼むぜ騎士様ー」


 彼のステータス画面に出ていた職業は『パラディン』だった。聖騎士、なんかいきなり上位クラスのような気がする。序盤なら普通剣士とかじゃないか。


「ユウジは、ここで何してたの?」


「何って、……勇者の剣を抜きに?」


「ゆうしゃのけん」


「聞いた話だと、この山のどっかに勇者を判別するアイテムを守ってる一族が住んでるんだってよ。おまえも行くだろ?」


「あ、うん」


 パーティメンバー確保。骨の飛竜が力尽きて灰塵になった方に足を進めると、リュータが一歩遅れてついてくる。


 部屋に積もった灰の山を靴の先で払う。その中からはいかにもレアアイテムらしき剣が顔を出した。


「やっぱな。こいつが裏ボスだったなら二週目とかに入手するようなレア武器落とすんじゃねえかと思ったんだよ」