なるべく私情は挟んでいないような口調で、事実だけを告げた。アイコンタクトで自分の意図を汲んでくれたか、ヴェルターが武器を下げる。
「それからノア、この二人は……ええと、オレが一人で勝手に居なくなったのを探して、ここまで来ただけだ。襲撃する意図はなかった」
こちらは嘘八百だが、リュータには口を挟むなと先ほど釘を刺しておいた。横目に見れば馬鹿正直に両手で口を押さえている。どう見ても怪しすぎるが、言葉にさえしてくれなければなんとでも言いようはある。
「さようでしたか。この二人は道中の大賢者様の護衛であったと」
「……」
内心鼻で笑っていそうな目で、ヴェルターが無言の視線を送ってくる。わりと本気で恥ずかしい。隣でおくちチャックのまま首を傾げるリュータだけが癒しだ。
「怪我をした人たちはオレが回復させておくから、それから部屋でこの二人と少し話をしてもいいか?」
どうにか二人を部屋に連れ込んで、椅子にでも腰を落ち着けてもらう。説明しろと言わんばかりのヴェルターと、未だ口を両手で押さえているリュータ……、
「おいリュータ、それもういい」
「それからノア、この二人は……ええと、オレが一人で勝手に居なくなったのを探して、ここまで来ただけだ。襲撃する意図はなかった」
こちらは嘘八百だが、リュータには口を挟むなと先ほど釘を刺しておいた。横目に見れば馬鹿正直に両手で口を押さえている。どう見ても怪しすぎるが、言葉にさえしてくれなければなんとでも言いようはある。
「さようでしたか。この二人は道中の大賢者様の護衛であったと」
「……」
内心鼻で笑っていそうな目で、ヴェルターが無言の視線を送ってくる。わりと本気で恥ずかしい。隣でおくちチャックのまま首を傾げるリュータだけが癒しだ。
「怪我をした人たちはオレが回復させておくから、それから部屋でこの二人と少し話をしてもいいか?」
どうにか二人を部屋に連れ込んで、椅子にでも腰を落ち着けてもらう。説明しろと言わんばかりのヴェルターと、未だ口を両手で押さえているリュータ……、
「おいリュータ、それもういい」
