彼女の目の前で子竜を倒したのもまずかったかもしれない。少女を抱え、翼を広げて家まで送ってやると、少女の友人らしき少年から石を投げられた。
自分の脳が聞き取ろうとしなかったのか、少年からはどんなことを叫ばれたんだったかあまり覚えていない。
ただ、自分は赤い翼を出したままにしていたから、怖がらせてしまったに違いない。奇しくも倒してきた飛竜は赤い翼を持つ火属性の竜で、恐らく少年からすれば竜も自分も、同じに見えたんだろう。
そこまでを話し切ると、ユウが黙って髪を撫でてくれた。いつの間にか、傷は完全に塞がっている。血で濡れた髪は、彼がいつも言うように撫でやすい頭ではなかっただろう、そんなことを思いながら、ずっと考えていたことが口から零れた。
「おれは、人間でも魔族でもないから、みんなの仲間に入れてもらえないんだ」
時間が流れて、ヒトも町も変わっていく。けれど自分は変わらない。永遠にそのままではないにしても、ヒトにとって永遠と呼んでも差し支えないくらいの長い時間をかけなければ少しも変わることはできないのだ。
「おれが人間や魔族になれれば、地上の生き物になれたら、みんなに怖がられたり、嫌われたりしないんだよね」
自分の脳が聞き取ろうとしなかったのか、少年からはどんなことを叫ばれたんだったかあまり覚えていない。
ただ、自分は赤い翼を出したままにしていたから、怖がらせてしまったに違いない。奇しくも倒してきた飛竜は赤い翼を持つ火属性の竜で、恐らく少年からすれば竜も自分も、同じに見えたんだろう。
そこまでを話し切ると、ユウが黙って髪を撫でてくれた。いつの間にか、傷は完全に塞がっている。血で濡れた髪は、彼がいつも言うように撫でやすい頭ではなかっただろう、そんなことを思いながら、ずっと考えていたことが口から零れた。
「おれは、人間でも魔族でもないから、みんなの仲間に入れてもらえないんだ」
時間が流れて、ヒトも町も変わっていく。けれど自分は変わらない。永遠にそのままではないにしても、ヒトにとって永遠と呼んでも差し支えないくらいの長い時間をかけなければ少しも変わることはできないのだ。
「おれが人間や魔族になれれば、地上の生き物になれたら、みんなに怖がられたり、嫌われたりしないんだよね」
