【BL】お荷物くんの奮闘記

 ユウにとって、ダイゴさんの復活を後回しにしてでもやるべきことがあるのかもしれない。それが落ち着くまでは、きっと今までのようになんでもない話をしたり、おいしいものを食べに出かけたり、気ままな冒険の旅に出ることだってできないだろう。


 ユウが頑張っているんだから、おれも頑張らなきゃ。


 彼の役目がそこにあるとするなら、自分の役目の本質は人助けだ。これまでで既に野に放たれて野良化している魔物の討伐や、そういった被害に悩む人々のために力を貸していくことにした。


 彼と同じに出かけて、帰ってくる自分をユウはどう思っただろう。何も言わず、ただ心配そうに見つめてくることはあったけれど。討伐依頼を受けたり、困っている人の話を聞きに行って力になったり、ユウが頑張っている間は同じように自分も動きたかったのだ。


 けれど、そうそううまくいくものでもなかった。勇者の必要なくなった世界では、力なんて恐れられる要素でしかない。最初は喜んでくれていた人たちも、旅の終わりから何年も時間が過ぎると、強さに怯えるようになっていった。優しいひとたちの街では、遠巻きに作り笑いで感謝される。あまり他人と接触しない文化の国では、魔物と同じように怖がられてしまう。


 一人だとやっぱり難しいんだなあ、と思った。これまでだって、旅をしていた頃だって、本当ならこうなる可能性なんていくらでもあったはずで。ただ、自分は子供だった。ユウや、仲間たちが、その全てから守ってくれていた。