もちろん魔王を倒してすぐは勇者の凱旋だとしてあちこちの町から祝福されたが、一通り魔王撃破の報告を済ませてしまうともう仲間同士で一緒に過ごす理由は無い。それでも自分は、ユウの側に残った。
もとより、自分の帰りを待つような者はいないのだ。どこかの世界でまた自分の――天使の力が必要になるまで、天界へ呼び戻されることもない。
魔術書や魔法のアイテムがたくさんある城は、きっと彼にとって最高の研究施設になるだろう。それらを使って魔法の研究を続ければ、旅の夜以上の成果がきっと上げられる。
ユウが取り戻したい大切な人のことも、救えるようになるかもしれない。
そんなことを考えながら、彼の研究を手伝うつもりでいた自分は、ユウが城の魔物を片付けて以降あちこちに出かけるようになって正直驚いていた。
彼なら寝る間も惜しんで城に入り浸り、魔法の研究を繰り返すだろうと思っていたのだ。しかし彼はその予想を裏切って、移動魔法で世界中の国々を回り始めた。
彼に出かける理由を尋ねると、他の国の王様と話をしてくるだけだ、と笑って誤魔化される。
魔王が倒れたことは既に世界中に知れ渡っていて、凱旋の際に報告もできている。魔王城の魔物は片付けたから大丈夫だ、みたいな話をするにしても、帰ってくる彼が一瞬だけ見せて隠し切った険しい表情はその予想とはどうしてもかみ合わない。
何をしているのか気にならないわけではない。けれど各国への訪問について考えている彼の雰囲気は真剣そのもので、こういう時のユウは周知が必要だと結論付けてからでないと何一つ話してはくれないのだ。
もとより、自分の帰りを待つような者はいないのだ。どこかの世界でまた自分の――天使の力が必要になるまで、天界へ呼び戻されることもない。
魔術書や魔法のアイテムがたくさんある城は、きっと彼にとって最高の研究施設になるだろう。それらを使って魔法の研究を続ければ、旅の夜以上の成果がきっと上げられる。
ユウが取り戻したい大切な人のことも、救えるようになるかもしれない。
そんなことを考えながら、彼の研究を手伝うつもりでいた自分は、ユウが城の魔物を片付けて以降あちこちに出かけるようになって正直驚いていた。
彼なら寝る間も惜しんで城に入り浸り、魔法の研究を繰り返すだろうと思っていたのだ。しかし彼はその予想を裏切って、移動魔法で世界中の国々を回り始めた。
彼に出かける理由を尋ねると、他の国の王様と話をしてくるだけだ、と笑って誤魔化される。
魔王が倒れたことは既に世界中に知れ渡っていて、凱旋の際に報告もできている。魔王城の魔物は片付けたから大丈夫だ、みたいな話をするにしても、帰ってくる彼が一瞬だけ見せて隠し切った険しい表情はその予想とはどうしてもかみ合わない。
何をしているのか気にならないわけではない。けれど各国への訪問について考えている彼の雰囲気は真剣そのもので、こういう時のユウは周知が必要だと結論付けてからでないと何一つ話してはくれないのだ。
