彼の魔法で傷が少しずつ癒えていく。魔力がからになってしまえば武器を奪われたも同然なのに、魔力の消費量の大きい蘇生魔法もお構いなしだ。
強敵を前に、彼から戦う――逃げる手段を奪いたくない。なのに。
「生まれ変わるからって、」
血を吐くような苦しげな声で、ユウが呟いた。
「瘡蓋とは、わけが違うだろ。生まれ変わった“ウリエル”は本当におまえなのか? ……オレは、今のおまえを失いたくないんだ」
見上げた彼の目には、涙が浮かんでいる。素直に、自分のために泣いてくれていると思えればよかった。
「もう二度と、オレの勇者様を死なせたりしねえ」
気付いてしまった。彼の心配の裏に、涙の裏に、誰が居るのかを。
ああ、ユウは、おれとダイゴさんを重ねて見てるんだ。
寂しいって、こんなに辛かったんだ。
悲しい気持ちが移ったのかな。
おれも、なんか、胸が痛い。
強敵を前に、彼から戦う――逃げる手段を奪いたくない。なのに。
「生まれ変わるからって、」
血を吐くような苦しげな声で、ユウが呟いた。
「瘡蓋とは、わけが違うだろ。生まれ変わった“ウリエル”は本当におまえなのか? ……オレは、今のおまえを失いたくないんだ」
見上げた彼の目には、涙が浮かんでいる。素直に、自分のために泣いてくれていると思えればよかった。
「もう二度と、オレの勇者様を死なせたりしねえ」
気付いてしまった。彼の心配の裏に、涙の裏に、誰が居るのかを。
ああ、ユウは、おれとダイゴさんを重ねて見てるんだ。
寂しいって、こんなに辛かったんだ。
悲しい気持ちが移ったのかな。
おれも、なんか、胸が痛い。
