入手した腕輪をひとまず荷物に仕舞いながら、ユウはまあいいかと立ち上がった。
「戻って正解のルート探そうぜ」
いくらなんでも、時間経過では亀は復活しないだろう。一旦その場で休息を取り、引き返しながらひとつずつ部屋をチェックしていくことにする。
ユウの、正解の道は扉の数が徐々に少なくなっていくのでは、という予想が正しければ、途中まではこの道で正しかったはずだ。
この部屋に進むまで、扉の数が三枚になる部屋が続いていた。来た道を再確認するだけなら、扉三枚の部屋で出口と入口の扉を除けばチェックする扉はひとつだけでいい。
マップ係の彼と並んで、次の扉から再び部屋を駆け抜ける。扉を潜った先が四枚扉の部屋なら探索せずにもとの道に戻り、またひとつ部屋を引き返す。走り続ける単純作業を繰り返した末、四つ目の部屋でようやく二枚扉の部屋に辿り着いた。
入ってきた扉と、その奥に次の部屋へ進む扉。進行方向を遮るように、青い鱗の竜が一体待ち構えていた。
「ボスっぽい?」
「……だと、いいけどな」
亀の居た行き止まりの部屋からこの部屋まではほとんど交戦なしで進むことができた。魔力は温存できているとはいえ、長いこと駆け回って後衛組はまだ息を切らしている。
「戻って正解のルート探そうぜ」
いくらなんでも、時間経過では亀は復活しないだろう。一旦その場で休息を取り、引き返しながらひとつずつ部屋をチェックしていくことにする。
ユウの、正解の道は扉の数が徐々に少なくなっていくのでは、という予想が正しければ、途中まではこの道で正しかったはずだ。
この部屋に進むまで、扉の数が三枚になる部屋が続いていた。来た道を再確認するだけなら、扉三枚の部屋で出口と入口の扉を除けばチェックする扉はひとつだけでいい。
マップ係の彼と並んで、次の扉から再び部屋を駆け抜ける。扉を潜った先が四枚扉の部屋なら探索せずにもとの道に戻り、またひとつ部屋を引き返す。走り続ける単純作業を繰り返した末、四つ目の部屋でようやく二枚扉の部屋に辿り着いた。
入ってきた扉と、その奥に次の部屋へ進む扉。進行方向を遮るように、青い鱗の竜が一体待ち構えていた。
「ボスっぽい?」
「……だと、いいけどな」
亀の居た行き止まりの部屋からこの部屋まではほとんど交戦なしで進むことができた。魔力は温存できているとはいえ、長いこと駆け回って後衛組はまだ息を切らしている。
