彼の両手にそれぞれ掲げられた魔力の光は地の属性に変換され、上と横方向への強い力を生む。巨大な亀の片足が持ち上がり、大きな音を立てて横転した。
甲羅の宝玉が割れ、辺りに飛び散る。
「ウリエル!」
名前を呼ばれるとほぼ同時に駆け出して、魔物の首に剣を突き立てた。
倒した亀はまるで氷結魔法にかかったように、全身を凍らせて砕けた。それと同時に、格子が降りていた扉が解放される。
亀の陣取っていた部屋中央に、色の異なる床が見える。ユウが近付いて屈み込み、床に触れた。色の異なるタイルがくるりと反転し、宝箱が現れる。
「ただの外れ部屋ってわけじゃなかったみてえだな」
中身を確認すると、シンプルな銀色の腕輪が納められていた。
価値はあまりなさそうだ。特に仕込み武器らしき要素はなく、防御力も魔法防御力も上がりそうにない。
「なんでこんなの守ってたんだ、あの魔物」
「さあ……」
甲羅の宝玉が割れ、辺りに飛び散る。
「ウリエル!」
名前を呼ばれるとほぼ同時に駆け出して、魔物の首に剣を突き立てた。
倒した亀はまるで氷結魔法にかかったように、全身を凍らせて砕けた。それと同時に、格子が降りていた扉が解放される。
亀の陣取っていた部屋中央に、色の異なる床が見える。ユウが近付いて屈み込み、床に触れた。色の異なるタイルがくるりと反転し、宝箱が現れる。
「ただの外れ部屋ってわけじゃなかったみてえだな」
中身を確認すると、シンプルな銀色の腕輪が納められていた。
価値はあまりなさそうだ。特に仕込み武器らしき要素はなく、防御力も魔法防御力も上がりそうにない。
「なんでこんなの守ってたんだ、あの魔物」
「さあ……」
