魔法無効フロアはそれ以上何事もなく、無事に全員向こう岸の扉までたどり着くことができた。さっさと扉を開けて、ユウがその中に手だけを突っ込む。魔力の光が指先に集まったのを見てようやく、彼が息をついた。
「次の部屋からは魔法も使えるみたいだな」
「よかった、回復魔法まで封じられたままで魔物と遭遇なんて真っ平だわ」
後衛二人が口々に安堵の言葉を溢すのを横目に、進んだ部屋を見渡す。四角い部屋に、扉が三つ。自分達が入ってきた扉を含めて、四方向すべてに扉が取り付けられていた。
「もしかして、迷路?」
「開けてみるか」
僧侶と戦士の二人には入り口の扉の前で待ってもらい、二人で手分けして確認して回ることにする。
正面の扉を開く。先にはいかにも氷属性らしき四足の魔物が歩き回る、扉だらけの部屋が続いていた。
「ユウ、そっちは?」
「右も左も扉の部屋ばっかだな。魔物も居る」
見たところ魔物のレベルはそう高くなさそうだが、狼のような外見をしたあの系統の魔物は謎解きをしながら戦うには骨が折れるだろう。
「次の部屋からは魔法も使えるみたいだな」
「よかった、回復魔法まで封じられたままで魔物と遭遇なんて真っ平だわ」
後衛二人が口々に安堵の言葉を溢すのを横目に、進んだ部屋を見渡す。四角い部屋に、扉が三つ。自分達が入ってきた扉を含めて、四方向すべてに扉が取り付けられていた。
「もしかして、迷路?」
「開けてみるか」
僧侶と戦士の二人には入り口の扉の前で待ってもらい、二人で手分けして確認して回ることにする。
正面の扉を開く。先にはいかにも氷属性らしき四足の魔物が歩き回る、扉だらけの部屋が続いていた。
「ユウ、そっちは?」
「右も左も扉の部屋ばっかだな。魔物も居る」
見たところ魔物のレベルはそう高くなさそうだが、狼のような外見をしたあの系統の魔物は謎解きをしながら戦うには骨が折れるだろう。
