栞音をおいて早足できたせいか、呼吸が乱れる。後ろから私が置いていった栞音の声がした。

「あかり!ひどいよ〜」

「ごめんて!りおんクラスみにいこ!」

疲れて膝に手をおいて呼吸を落ち着かせている栞音の手を掴んでクラス名簿を見る人だかりの中を進んでいった。

「あかり、あったー?」



まだ呼吸がおちついていない栞音が言った。

「んー、あっ!あったよ!りおん!!またクラスいっしょだよ!!これで高校生活さいしょのスタートは安心だ」

「いっしょ!?やった〜!!!!でも、ほんとうちら腐れ縁だよね?w」

「ほんとほんとwでも安心した!クラスは1年5組だって!」