「………あ~…」 今にも涙が溢れてきそうになり、うつむいた。 「…どうかしたの?」 「……ごめん…あとで連絡するから」 思わず席を立ち、カフェ…ううん、海斗から逃げるように走って家に帰った。 階段を駆け上がり、自分の部屋のベットに顔をうずめる。 何も知らない一方的な片想いが、どれほど軽く楽観的だったかをおもい知り、こらえていた涙が洪水のように溢れてきた。