どうして、私はその人を好きになってしまったのでしょう。

癖で、あっちこっちにはねている髪の毛、いつも眠たそうな、あんまり大きくない目、あんまり響かない、優しくて落ち着いた低い声。

思い出すたびに私の心を締め付けるその全てが、愛しくて、苦しくて。

誰かに話せば笑われてしまうような恋で、誰もきっと本気にしないような恋。

気づいたら好きだった。気づいたら目が離せなくなっていた。気づいたら、その人は私の頭から、心から離れなくなっていた。

心が、好きだと叫んでる。

先生。好きです。

だけど、今はどうか、このままで。

このまま私にその笑顔を向けていて。