コツン。 窓に何かが当たった音がした。 またか。 特に怒ることもなく、緩慢な動作で窓を開ける。 あぁ、暖房の温かい空気が逃げて行く……。 ビュオオオッ。冬の風の寒さに凍えながら、 「いやー、悪りぃな‼︎」 右手を上げて部屋に入ってくる幼なじみを迎え入れた。