水城の側までいき
地面に座り込む水城の顔を覗き込むと
水城は驚いたような顔をした。
「水城が俺を嫌いなんだろ?」
そう問うてみると
大きな目をさらに大きく開いて
「あたし
佐伯くん好きなんだけど…」
そう呟いた。
「…はぁ!?」
好きって言った!?
好きって、まじ!!??
何がどうなってんだよ!!??
暫く意味がわからないまま驚いた俺は
とりあえず落ち着こうとため息をついた。
そしてもう1度の顔を覗き込んで
「…まじで?」
確認するように聞いてみた。
「ほんとだもんっ!!
だから佐伯くんもあたしを好きになってくれるように
これから頑張―――わっ」
最後まで言い終える前に
腕をグッ引っ張って水城を抱きしめた。
んな可愛いことゆうなよ。
可愛いすぎんだよ。


