……って
「彼女じゃないっす!!」
赤面していることを自覚しながら叫ぶと
「片思いなの?
じゃあ応援してポイントアップしなきゃじゃない!
頑張って!!」
何故か応援されてる俺…。
先生にバレるとか、ハズすぎだろ…
そんな俺をいつものように弘貴がニヤニヤと眺め
「じゃ、いってきます!」
俺の腕を引っ張り観覧席へと連れてった。
観覧席につくとあたりはすごい人で
座席は一つも空いてなく
仕方なく立見をすることにした。
コートを見れば
1年前同様、一人だけチビなあいつが立っている。
頬を叩き気合いを入れる姿が
なんともかわいらしかった。
そうして始まった試合は
すげ―いい試合で。
だが、悲劇が待っていた。


