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――…
数日後。
ついにハロマが始まった。
弘貴の言葉で
水城が俺を好きかもしれないと気付いてしまったあの日から
俺はさらに水城とぎくしゃくして
今日のメインの水城に
頑張れって一言をいってやることもできず
この日になってしまった。
「佐伯くん、ヘルプ!」
「おう」
球技大会中、選手じゃない人は
お店を出したりして一般客をもてなすんだが
俺は体育館の救護コーナーにいた。
体育の先生と保健の先生が
選手じゃない生徒の中から数人
救護係りを任命する。
救護係りは
普段から捻挫や突き指、打撲などの
手当が出来るような人が選ばれるから
たいてい各部のマネが顔を連ねてる。
だけど今回、選手になったマネが多く…
俺まで呼ばれたってわけ。


