「勘かぁ。私はなんにも感じないしわからないから、やっぱりルキってすごい魔法使いなんだね」
校長先生が校門にかけた防衛魔法を、簡単に破ってしまうくらいなんだから。
それならルキもライザのように、魔獣をつくれたりするのかな。
「ぜんぜんすごくないよ」と困ったように笑っているルキに、さっそくその疑問をぶつけてみた。
「ルキはさ、魔獣ってつくれる?」
「魔獣?あー、どうかな。わからない、やったことないから」
「絶対にできるでしょ?ねぇ、試しにやってみてよ」
両手でルキの肩を揺すってみると、ルキはますます困ったように眉をさげた。
「うーん……俺は魔獣には興味ないからなぁ」
「お願いっ、お願いお願いっ。もしルキが上手に魔獣をつくれたら、私にもつくり方を教えてほしいの」
ライザがつくろうとしているでっかい鳥よりも、さらに大きなドラゴンをつくったりなんかして。
ライザが可愛がっている鳥を私のドラゴンが踏みつぶしたりなんかすれば、私のたまりにたまった恨みが晴らされるはず。
ライザに馬鹿にされたまま終わりたくないの、と再び、強い口調でお願いしてみた。
ルキは眉をハの字にさげたまま微笑み「わかった、わかったよメイベル。じゃあ特別に、ちょっとだけやってみる」と言いながら、小さい子どもをなだめるかのように私の頭にぽんぽんと手を置いた。


