魔力とは生まれながらに持った力で、もともと多かったり、ほんの少ししかなかったりと個人差がある。
魔法を使えば使うほど、どんどん消耗されていく魔力はいわゆる体力のようなもの。
そんな中で、より強力な魔法を使うにあたっては、たくさんの魔力を消費してしまうということだ。
魔獣をつくる魔法は、中でも特に難易度が高い。
そこにないものを作りあげる『創作魔法』の中でも、魔獣はまるで生き物のように動くことができるぶん難しい魔法なのだ。
創作魔法は魔力の消費も激しい。
つまり私たちのような子供はまだ成長過程だから魔力も少なく、到底扱えない魔法というわけで。
ライザはフォルスティア学園に在学する生徒の中では、一番魔力を多くもっているんだって、いつかの授業でカサエル先生が言っていた。
いくらライザの魔力が高いからって、魔獣をつくれるほどではないでしょ…?
トールボットと2人して、ごくり、と息をのみこむ。
ライザは私とトールボットに向けて、勝ち誇ったに笑うと「さぁ姿を現せ、俺に忠誠を誓え」と、広げていた右手をぎゅっと固く握った。
すると宙を漂っていた3メートル四方ほどの黒煙は、ライザの右手の動きと連動しているかのように一箇所にぎゅっと集まりはじめた。
黒煙はみるみるうちに小さくまとまり…。
やがてスズメほどの小さな鳥へと変化した。


