最近は、いつもそう。

悲しいわけじゃないのに、陽介のことを強く想うだけで、胸の奥からぐっとこみ上げたものがそのまま涙になってこぼれていく。


もうそうなると、苦しくなってほんとだめ。

たぶん、こんなに好きになった人は過去にはいないんだろうな。


こうして陽介を想い涙を流すのは、決まって寝る前だ。

布団に入り電気を消して、静かに陽介のことを想う。


胸がぎゅって音を立てるたびに、苦しくなっていくはずなのに、それはちっとも嫌じゃなかった。


眠りに落ちるまで、この苦しさに浸っていたいとも思っている。