②「1組のグループに私一人じゃ心細いっていうかさ…」

 「なんで?ハル君いるじゃん」

 「いやでも、ハルが見てないうちに彼女らに殺されそうな気が…」

 志帆は呆れたように笑った。

 「あんただって行きたいって思ったんでしょ?」

 「いや…それは…」

 行きたいわけではないよ…

 だって、西野さん怖いし宏太だっているし…

 「とにかくお願い!志帆も一緒に来て!」

 「嫌だ」

 そんな即答しなくてもいいじゃんか…

 「もし行ってくれたら…1週間ジュース奢ってあげる!」

 とか、ガキじゃあるまいし。

 「あんたね、あたしはそんな安い女じゃないっての」

 志帆はそう言い残し、教室を出て行った。



 ケチ…志帆のどケチ!