俺は哲人の病室に入った。

「哲人、俺来たぞ。お前、どんな姿してんだよ」

哲人は頭、左手を包帯で巻かれ、そこらじゅうにガーゼが貼られていた。

「光くん、兄貴さ体の自由奪われたんだ。だからもう生き甲斐だった喧嘩も出来ないし、もしかしたらめちゃくちゃ暴れるかもしれない」

「お前が言いたいのは、俺に支えてほしいってことか?」

「うん。お願い出来る?」

「ああ。高校に掛け合って退学できるか聞いてみるよ」