大抵、みんなの前では仲が悪い二人が付き合ってたりするのです。

7/17日、海の日。
熱中症一歩手前で私は図書館に駆け込んだ。


この町の図書館は市役所と繋がっていて、一階はロビーになっている。
ロビーには椅子と机、テレビなんかが設置されていて、住民のいこいの場となっているんだ。
自動販売機もあるし、図書館内はクーラーが効いていて涼しい。
この建物は三階建てで、地下にも部屋がある。
普段、地下と三階にへは立ち入り禁止。
だから人があまりいない。
それをいいことに、密会なんかを開いている人もいるみたいだ。


今日はロビーに人がいなかったから、地下にも誰もいないだろう。
普通に涼しいし、今日はそっちに向かうことにした。


自動販売機でお茶を買ってから地下への階段に足を一歩踏み入れると、誰かの話し声が聞こえた。

(え、嘘、誰かいるの...?)

足音を立てないようにそっと階段を駆け降りる。
最後の段から降りると、さっきっより話し声が近くで聞こえた。
息を殺して前へ進むと、大分近くに来たみたいだった。
これより先に行くと見つかりかねない。
立ち止まって、耳をすます。


「あのさぁ、本当に隠す気ある?」
「あ、あるってば・・・・・・」
「あるんだったらそれなりに態度、改めなよね。」

二人の男女が揉めている。
どんな人なのかは分からないけど、こんなところで二人でいるってことはカップルか・・・。
(それにしてもこの声、どっかで・・・)
「ほんっと、」



「和ちゃんってすぐ顔に出るよねぇ?」
「悠くんは気にしすぎだよ...」


...えっと、今なんて?