やだ、私。 好きな気持ちが溢れすぎて幻聴が……。 「春川さんまって!!」 足を止めた。 止めざるを得なかった。 だって。 「春川さんだよね?俺のこと知って……ないか。あ、ごめん。呼び止めちゃって」 私の名前を呼んだから。 振り向くとそこには困った様子の長山くんがいた。 やっぱりかっこよくて、背がまた高くなったなって感じた。 「あの、俺の顔になんか付いてる?」 「っ、ううん!な、なんにも、つ付いてない、よっ」 ああ。もう今すぐ飛び去りたい。 噛みすぎだよ私っ。