今日の君は、なんだか疲れている感じがした。


「どうしたの?」


「呼び出しな〜同じクラスの女子からだったんだ」


ああ。


それだけで私は気づいた。


「モテるんだね」


「ま、それなりにな〜!」


「‥‥‥」


「ちょ、無言で返すの止めて」


「ふふっ」


君の教室での様子は、違うクラスの私の耳にも入るくらい。


とっても人気者で、私のクラスの女の子達もよく話している。


そんな君と、クラスでも地味で目立たない私が話しているのは今でも夢みたい。


「お前は?放課後はいつも図書室に来てるけどさ、友達とかと遊ばねえの?」


「君こそ、当番じゃない日も受付にいるじゃない」


「先輩から頼まれてんの。変わってくれって」


「優しいんだね」


「そうか?放課後暇なだけだ」