振り返るとそこに居たのは元木先輩。 手に持ってるのはまさに探してた本。 「あれ違ったかな?」 驚きで声が出ないあたしに先輩が続ける。 「高科さん?」 「は、はい!!」 名前を呼ばれ反射的に返事をすると、先輩は少し目を大きくしてくすくすと笑った。 数秒後、笑われたことで顔が赤くなる私。 「はい、これ。高科さん読んでたでしょ?」 差し出された本を受け取る。 「あ、ありがとうございます。」 「どういたしまして。それじゃまたね。」 そういって、先輩は図書室を後にした。