この想いがキミに届くまで。

私たちは本当に学校中を見回った。



2人とも方向音痴すぎて、何回も同じところ行き来してたけど。



「あ、そう言えば」



そう言って美優が急に立ち止まるから、私は美優にぶつかった。



「ちょ、美優〜! 急に立ち止まらないでよ!」



「あ、ごめんごめん。さっきまで雨降ってたのに、外で部活やるんだなぁと思って」



その言葉にすぐ横にあるグランドを見ると、確かに練習してる。



「サッカーと、野球と、ホッケーと、陸上と、あれは・・・ハンド?」



ここから見て右奥。



そこで、パス練をしている人たちがいた。



「ねね、ハンド興味ない?」



ボーッと練習してる姿を見ていると、突然先輩に声をかけられた。



「ハンド・・・ですか?」



「そう。あの隅っこで練習してる・・・」



「あー!!彩なに抜け駆けしてんの!!」



「抜け駆けしてないし〜。ねぇ?」



突然先輩が2人も来て、ついていけてない私と美優。



「ほら急に来られて固まっちゃってるじゃん。とりあえず、見るだけでも来て見ない?
あ、女ハンにね」



「はぁ!? 抜け駆けしてんのそっちじゃん!私の方が早かったんだから、先に見るのは男ハンだし!よし! じゃあ男ハン見に行こーう!」



「えー!!じゃあ時間あったら見においで!隣でやってるから」



「あっはい!」



「ありがとうございます!」




私たちは先輩のあとを追った。