好きな人と大事な人。

ただその後は、本当に形だけだった。
私の“気持ち”を知ってたからか、
秋夜は何も言わなかったし
友達の頃と変わらなかった。
でも私は自然と笑顔が増えていった。
好きなのかはわからなかったけど、
ずっと一緒にいたいと思っていたんだ。

でもそんなこと、恥ずかしくて言えなくて
ずっと隠していて。
だからこそ、私たちはすれ違った。

「…そろそろハッキリしてくれねぇか。」

1年がたったくらいだと思う。
休日に秋夜の家でDVDを見ていた時、
秋夜が突然キレたんだ。
静かに、ポツリと。
今思えば、よく1年も何も言わずに一緒にいてくれたなと思う。

「ん?」