好きな人と大事な人。

私と秋夜が同じ大学で、
裕翔と柚香が同じ大学。

合わせた訳では無く、偶然だったけれど
そのおかげで今があるんだと思ってる。

大学に入ってからは私はいつも秋夜と一緒にいた。
同じサークルに入ったり、
一緒の授業は隣に座ったり、
ご飯を一緒に食べたり。
“付き合ってる”と噂されたりもしたけど
完全に流しながら1年が過ぎた。

そして2年になって少したった頃
いつも通り2人でいた時のこと。

「お前は俺の事を好きじゃないと思う。
だけど、俺の事を好きじゃなくてもいいから守らせて欲しいんだ。

春凪が好きだ。」

驚いて何も言えなかった。
秋夜に告白されるなんて考えたことも無かったし、秋夜は私の気持ちを知ってるみたいだったから。
そんな私を見て、秋夜は

「気づいてないだろうけどお前、無駄にモテるんだよ。だから、彼氏がいたら少しは牽制できるだろ?」

そう言って笑った。もうホント、憎たらしくなるくらいの笑顔で。