「この度は入学おめでとうございます。今年も…」


……………………




「1年4組……桜咲 珠羅」

「はい!」

今日は高校の入学式。
辛かった受験勉強からやっと解放された…といいたいところだが。
今年は二次募集ができるほど倍率が低かったから、
そこまで必死になって勉強なんてしてない。
でも、中1の頃から入りたかった高校だから
内心ほっとしてる。

「ら……ゅら……珠羅!!」

「ほ、ほい?」

「ほ、ほい?じゃなくて終わったから帰ろー?」


この子は幼稚園からの幼なじみの瀬武 愛美(せたけ まなみ)。小学校と中学校は学区が違って離ればなれだったけど。
高校で再開した。
幼稚園から性格とか変わってない気がする。w
とっても、かわいくて。天然で。みんなになつくとこ。

「あ!珠羅、折角だし。記念にプリクラ撮らない?」







チャリッーン。



「名前は……にして。うーん。珠羅どれがいい?」

「どれでもいいよ?愛美が決めてー。」

「えええ。……あわあわーー。時間になる。これにしよっ!」



目っぶっちゃったとか。へんなかおになったねー。とか話ながら落書きをした。


やっぱり、高校はこうでなくちゃねっ。
と思った珠羅であった。










・・・・・・


家についたら、鞄を放り投げて、制服を脱いで。お風呂にはいった。
疲れてたからお風呂がいつも以上に気持ちよく感じた。


「ガチャっ……」「ただいまー!」