やっぱりあなたが好きなんです。

「美嘉ー、先行ってるよ!美嘉も岳人先輩も、ゆっくりどーぞー。」
「あ、ありがとう!ほら、岳人!急ぐよ!」
骨折してるからって私は優しくないよ!
もーみんな体操してるから部活が始まってるってこと。
なのにのんびりしてられない!
「美嘉、先行ってていいよ!俺の鞄はテントの中の、いつも美嘉が座るとこ置いといて。」
「ん、分かった。」
たたたたーーっと走って急ぐ私。