しかし繋がれた手は離れるどころか、更にギュッと強く握られた。 私の心臓の音がでかすぎて、ドーンドーンとなり続ける花火の音、人々の歓声が小さく聞こえる。 「俺が旭に頼んだんだよね、途中で純子と抜けてって」 「え?」 「わざとはぐれてもらった。……ごめんね?」 言ってることがわからなくて、返事出来ずにいた。 「な、なんで……」 「七海とふたりっきりになりたかったから」 横を見ると、少し照れくさそうに笑う咲斗くんがいた。 こんな表情、初めて見る。 私の心拍数が一気に上がった。