交わらない視線

数日たち、今日は福井君がクラスの前を通る日。

6時間目の前の放課、友達と笑いながらやって来る。

今日も彼は姫凪を見つめる。

彼も姫凪とは視線は交わらない。

私も彼を見つめる。

私も彼とは視線は交わらない。

笑っちゃうくらい、皆一方通行。

でも、いつか彼と視線が交わるように。

私は微笑みながら彼を見る。

私はこっそりと呟く。

「好き」

誰にも拾われない声は、虚しく消える。

一方通行は今日も続く。

いつか・・・。

彼と視線が交わりますように。