私は、自分が奏の事が好きなことを誰にも言わなかった。

私の数少ない女友達の親友にも言わなかった。

私は、1人で奏を追いかけていた。

当時流行っていたプロフィール交換でプロフィールを書いてもらったり、一緒に話そうと思い、休み時間は奏のそばに居た。

それは、他の人からすると、重かったのかもしれない。

だけど、奏は嫌な顔1つせずに、笑って話を聞いてくれた。

それから、私たちは日に日に喋る回数が増えていき、いつしか、とても仲のいい友達になっていた。