そして、勢いを付けて千葉さんが私を殴ろうとした。
っ!!!
けど、なかなか痛みがこない。
えっ、どうなってるの?
両脇も先程より力が弱まってる気がする。
恐る恐る目を開くと
「琴原くん…!!」
「…おまえ達、光原さんに何してるの?」
すると、千葉さんたちはオドオドしながら
「いや、…私たちは……」
「何も………」
「裏庭来る時点で怪しくない?
まず、千葉と光原さんが関わってるとこ見たことねぇし。
千葉、光原さんに何かした?」
「な、何もしてないわよっ!!光原さんがうちらのこと呼び出したの……。
それで、ついて行ったら急に琴原くんと話すなって言われて……」
嘘を吐きながら泣き出す千葉さん。
……琴原くんは、信じちゃうかな。


