瞳に映るのは。


そして、連れてこられたのは裏庭。


すっごい、ベタだななんて思いながら彼女たちが足を止めるまでついて行った。


そして、千葉さんの、取り巻きに肩を押された。


壁に肩を思いっきりぶつけてしまった。


「……っ」






「ねぇーーー?光原さん?あなた、琴原くんの何なの?ブスのくせに琴原くんと話すとかありえないんだけど?」


はじまったよ、女の子の醜い…嫉妬が。


自分が、話せないから話せてる女の子を恨んで。



「…ごめんなさいっ、私そんなつもりはっ……」


言い返すのもめんどくさいからこう答えた。


「そんなつもり、あんだろ。うぜーんだよ。ブスのくせに。イケメンな琴原くんと話して。

お前と話してたら琴原くんが汚れるだろ。もう、金輪際琴原くんに関わんじゃねーよ。


関わったらぶっ殺すからな!!」


「……は、ね…よ」

ボソッと千葉さんたちに聞こえないように呟いた…はずだった。


「あ?

なんか、いった?」


ギリッと殺気を出す千葉さん。



ーびくっ。



「琴原くんと口がきけねーようにしてやるよ」


すると、千葉さんの取り巻きが私のことを抑える。