「じゃあこうしよう。…業務が終わったあとでいい。毎日コーヒーを淹れに来てくれないか?」

「え…?コーヒーですか?」

「あぁ」

「そんなんでいいんですか?」

「…君の淹れたコーヒーが飲みたい」


それだけでいいの…?


「私が淹れたコーヒーで良ければ…」


私の答えに副社長の耳がぴくっと動いた。


何この人…

「ありがとう」

何事もなかったように、すごく余裕がある話し方をするのに…こんな可愛い反応するの?

耳がほんのり赤くなって
ほんの少し口角を上げる副社長がなんだか可愛く見えて仕方ない…
男の人を可愛いだなんて失礼なのかもしれないけど。

こういうのギャップ萌っていうんだろうか…


思わずきゅんとしてしまった。