ニャー

猫が立ち上がり歩きだす。

ニャー

僕を見てもう一度鳴く。

「着いて来いって言ってるの?」

ニャー

(よしっ)

僕は猫が向かった方へ歩き出した。


♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

スタスタ

猫はどんどん歩いていく。

「待ってよー。」

小走りになりながらも僕は一生懸命着いていく。

スタスタ

猫は僕をちらりと見るとさらに進んでいく。

「どこに行くの?」

必死に着いていく。

「ここはどこ?」

そこは誰もいない場所だった。