「なっつ、いいの?」
杏乃ちゃん…百合沢さんのところへ走っていったれいを笑顔で見送った瞬間、話しかけたのは、友達のあき。
「んー?なにがー?」
次の授業はなんだっけ、と考えながら曖昧に笑う。
「牧野。」
「んー?れいがどしたー?」
私はあきをあきと呼ぶ。
あきは私をなっつと呼ぶ。
あきはれいを牧野と呼ぶ。
はぁっと、溜息をつきながらじとーっと横目で私を見るあき。
ごめんね、あき。
さすがにこれだけは言うわけにはいかないんだよ。
ごめん。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…