えーと、なにしてたっけ?
ー…あ!
「あー思い出した!」
「…言える?」
「?うん、ていうか真美の誕生日やん」
「え?」
「真美が忘れてどうすんのさ!…え、なにその表情」
「ゆあ…」
なんていうか。
全然この場の空気がわからない。
質問の意味がわからないし、真美の唇が微かに震えてる。
「古宮、怜くんは…?」
絞り出したような声。
そんな声を出されても、
「誰それ?」
わからないってば。
知らない間に知り合ったのかな?
思い出す必要もないくらいに知らない名前。
外から風の音が聞こえる。
明らかにうろたえる真美を気にしつつ窓の方まで点滴と共に歩いた。
「あれ?」
外にいる私と同じ服装をした人。
看護師の方。
私服の人。
皆半袖。
「真美、なんか変やで」
「ゆあ」
「はぁー…今度はなに?」
「剛寺、」
「っ、!!!痛ぁ!!!」
「ゆあ?!」
はぁ、とため息を着いた時に聞いた剛寺という言葉。
名前なのかなんなのか分からないけど。
頭が痛い!
割れそう!
ナニカヲオモイダシソウ
「剛寺…?」
もうだめだ。
考えたくない。
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