ってこら自分!
助けてもらったのに何を考えてるんや!
「で?ゆあちゃんどこに行くの?」
「家に…」
「じゃあ途中まで送ったげるー」
「いいよいいよ!」
「だーいじょうぶ大丈夫」
さくさくと歩き出す男の子。
しかもちゃんと私の家の方向。
と、急に立ち止まって。
「あー、ゆあちゃん記憶ないんだっけ」
「へ?」
「真美ちゃんから聞いたから」
「っ、」
胸が、鳴る。
じゃあこの人色々知ってるのかもしれない。
テクテクと歩いているともう家の近くの横断歩道。
自分に力を与えるためにギュッと握った。
「あのっ…!」
「あのさー、さっきどうしたん?」
「へ?!」
まさかの質問被り。
いや、私はまだあのさしか言ってないけど。
さっき。
さっき?
「頭抱えてたし遠く見てたから」
「あー…」
そういえばそんなことあった。
あなたの登場で忘れてたよ。
「なんか、景色が見えた」
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